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○薬物依存の一種でアルコール(主にエタノール)の摂取によって生理的変化をきたし肉体的、
精神的に酒にとらわれ、自らの意思で飲酒をコントロールできなくなる精神疾患です。
○お酒を飲む人なら誰でもかかる可能性のある病気ですが、アルコール依存当事者の90%は
アルコールに強い体質をしています。(一般に女性のほうが短期間で発症すると言われています)
○進行性かつ慢性の病気で、完治はしませんが回復はできます。三失の病気(仕事を失い、家族を失い、
命を失う)と言われ発症者の平均死亡年齢52〜53歳です。
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○断酒会は自助グループとして、昭和33年に結成されました。
○アルコールに苦しむ本人、家族が集まり、集団治療の場として活動をしている自助グループです。
○お酒をやめたいと思っている酒害者本人とやめさせたいと思っている家族の会です。
○アルコール治療における自助グループの重要性はすべての精神科医の認めるところです。
【断酒会規範
・断酒会は酒害者による酒害者のための自助集団であると同時に市民活動団体である
・断酒会には酒をやめたい人なら誰でも入会できる
・断酒会員は姓名を名乗ることを原則とする
・断酒会員としての活動は、原則として無償である
・断酒例会はあらゆる条件を超えて平等であり、支配者はいない
・断酒例会は体験談に終始する
・断酒例会は家族の出席を重視する
・断酒会は酒害相談はもとより、啓発活動を通して社会に貢献する
・断酒会は会費によって運営される 但し補助金、善意の寄付金等は受け取ることができる
・断酒会は政治・宗教・商業活動に利用されない
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○飲酒のコントロールができなくなり、不適切な時、場所、場合で飲酒をするようになりました。
○問題を起こして家族や友人、会社に迷惑をかけました。
○ある事があって「酒をやめたい、生き直したい。」と心の底から思わされて断酒を決意しました。
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○アルコール医療専門病院または保健所で「アルコール依存症」と診断されました。
○主治医から誰でもなる可能性がある病気、飲酒を継続すると脳の萎縮が進行すると宣告されました。
○やめ続けるためには自助グループ(断酒会、AA)への参加が絶対必要と指導されました。
「3日間なら一人で止められる。だけど何年も止め続けることはできません。このサイトを管理している私も、入会していなければ今頃は死んでいます。」
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○現在、問題飲酒者は全国で979万人、治療が必要なアルコール依存症者は109万人と推定されています。
○アルコール依存症者の、受診患者数は5万人弱(2013)で109万人の4.5%にしか過ぎません。
○全国断酒会員7,136人(2017)は依存症者の0.7%、受診患者数の15%です。
○依存症の本質を知らず、酒が止まらない理由を意志が弱いためと考え必要以上に悩まれている人がいます。
○依存症を正しく理解し、断酒会のなかで酒をやめ続けて、家族とともに幸せな人生を送ることができます。
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○「酒をやめたい、生き直したい。」この時の気持ちが断酒の原点で、その体験を底つき体験といいます。
○断酒はできますが、節酒は絶対不可能です。この病気の本質です。
○「アルコール依存症」と診断された人の大半が「このヤブ医者!」と反発・否認します。
○しかし依存症者自身が依存症であることを認めない限り断酒継続はできません。
○依存症であることを認め、断酒会の例会に通うことが断酒の実現・継続への一番の近道です。
○断酒会に通い続けていれば、酒は止め続けられます、そして回復できます。
○勇気を出して断酒会をのぞいてください。
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